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朝日で「買い物バス」試行運行へ 山形の商業施設に直行

買い物バスの運行に使う村所有バス

 朝日村は8月1日、村内各所と、隣の山形村中大池にあるザ・ビッグ山形店を直通で結ぶ「買い物バス」の試行運行事業を始める。自前の交通手段を持たない村民に、村外への買い物の足が欲しいという要望が強いことに応じる。村内を2地域に分け、それぞれで週に1往復を走らせる計画で、利用者のニーズを見極めていく。

 御馬越を起点とする古見・小野沢方面の便を火曜に、大石原が起点の針尾・西洗馬方面の便を木曜に運行する。いずれも起点を午前9時半に出発し、店舗での買い物時間を1時間とって、復路は起点に11時半に着くダイヤとする。
 両便とも村内に20カ所の停留所を設け、集落をできるだけくまなく走らせる。運賃は1乗車100円(中学生以下無料)で、往復で200円となる。店舗前で降車できるように、店側と協議を進めている。周辺にはほかの店もあり、買い物の時間内ならば利用できる。
 乗車定員28人の村所有バスを走らせる。事業者による輸送サービスの実施が難しい場合、市町村が住民の足を確保できる道路運送法の仕組みを使う。
 村は隣接する松本市、山形村とともに広域の公共交通体系を作る作業を進めている。買い物バスの試行運行はその前段の調査対象となり、試行運行の8月と9月の経費約30万円の半分は国による補助が見込まれる。好評な場合は村単独での継続を視野に、少なくとも来年3月まで運行を続ける可能性がある。
 自前の交通手段を持たない村民がザ・ビッグ山形店に行く場合、村の乗り合いタクシーで山形村に出て、同村の福祉バスに乗り換える必要がある。村の長期計画・第6次総合計画の策定時に行ったアンケート調査では、村内の公共交通の満足度が低かった。
 買い物バスの試行運行中に村民アンケートなどを行い、利用者の反応を確かめる。担当の村企画財政課は「より良い運行時間帯や運行形態などを考えていく」としている。

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