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高校生就活コロナで遅れ 職場見学の日程に影響

 来春卒業予定の高校生の就職活動が新型コロナウイルスの影響を受けている。休校などで進路指導が十分に受けられず、準備不足のまま臨むことが懸念されるため、国は企業による採用選考の開始期日を1カ月遅らせ、10月16日にすると決めた。授業時間を確保するため夏休みが例年より短縮される予定で、主に夏休みに実施していた職場見学の日程にも影響が出そうだ。

 今月1日には、高校生を採用したい企業から高校などへの求人申し込みが解禁された。この解禁時期に変更はないものの、生徒の応募書類の提出や選考の開始はそれぞれ1カ月ずれ込むことになった。
 6日には松本公共職業安定所が塩尻市の県総合教育センターで「教師のための高卒求人企業説明会」を開いた。同職安管内に就業場所のある69社の人事担当者と、高校などで進路指導を担当する教員53人が直接面談し、採用計画や企業概要などの情報を交換した。選考開始日がずれ込んだことについて、ある高校の担当教員は「(求人解禁は例年通りなので)迷っている生徒にとってはじっくり考えることができるとも言える」とする。ただ、職場見学を9月にも行わなくてはいけない見通しといい「就職が最優先なので、学校行事の時期を変更することにした」と述べた。新型コロナによる企業活動への影響を率直に尋ねる教員もいた。
 説明会に参加した中信地区の宿泊施設では、高卒者の採用数を前年よりも減らす予定はないという。人事担当者は「コロナの影響がずっと続くわけではない。この業界は常に人手不足でもあり、先を見通して人材を確保したい」と話していた。現時点では、若い人材を求める企業側の意欲はコロナ禍でも大きくは下がっていないようだ。松本職安の上野大一郎所長は「昨年まで高校生を採用していた企業で今年は採らないという企業は少ない」としている。