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池田に初のワイナリー 11日オープンへ横山さん親子が準備

新ワイナリー玄関に立つ嘉道さん(左)弘樹さん親子

 池田町産ブドウでワインを醸造する、町内初のワイナリーが渋田見に完成し、11日にオープンする。町内でワイン用ブドウを栽培する横山嘉道さん(70)と長男・弘樹さん(41)親子が開設の準備を進めていた。恵まれた気候で育てた良質なブドウと、町から望む北アルプスの景観の魅力を伝えたいと、親子二人三脚でワイン生産に乗り出す。

 ワイナリーは「ドメーヌ弘樹」と名付け、北アルプス展望美術館の北約200メート採る先の、北ア・蝶ケ岳~白馬三山が見渡せるブドウ畑の一角に建設した。木造平屋約250平方メートルに売店と醸造室があり、発酵用ステンレスタンク(500リットル~2000リットル)17基を備える。
 渋田見と鵜山の畑計約5ヘクタールで、赤はメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、白はシャルドネ、ソーヴィニョン・ブランなど6品種を育てる。うち2ヘクタールのブドウを9月に仕込み、来年の春に白、秋に赤を完成させる予定だ。年間1万3500~1万5000本(1本750ミリリットル)の生産を目指す。自社の醸造家らと4人で栽培、醸造、販売を行う。
 農協の営農技術員だった嘉道さんが、都内の大学を卒業して働いていた弘樹さんを誘い、農業生産法人「ヴィニョブル安曇野」を設立。平成21(2009)年に大手メーカーの契約農家として渋田見で栽培を始めた。29(2017)年に鵜山に畑を広げ、現在、大手2社に2品種を出荷する。
 町産ブドウは、1日の大きな寒暖差や強い西日などで香りや色付きが良くなるという。嘉道さんは「町産ブドウの魅力を知る自分たちでワインを造りたいと思った」といい、念願の開設に「大勢の支えに感謝。特徴を生かした高級感あるワインを造り、町のブランドにしたい」と期待を込める。
 栽培や収穫体験も計画し、弘樹さんは「町のブドウとワイン両方のファンを増やし、愛されるワイナリーにしたい」と意気込む。
 営業は土日曜・祝日の午前10時~午後5時で、本年度は町産ブドウを県内の業者に委託醸造したワインを販売する。

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