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小中学校の消毒住民協力 コロナ感染防止で

 松本地方の小中学校で、新型コロナウイルスの感染防止対策として行う消毒作業に、地元住民がボランティア参加する動きが広がっている。多くの学校では教職員が一日1回、教室の椅子や机のほか、扉の取っ手や階段の手すりなどを消毒しているが、広い校内を消毒するには手間がかかるだけに、住民の協力は教職員の負担軽減につながっている。一方、新型コロナの終息は見通せず、消毒作業が長期化する可能性もあり、学校へのさらなる支援も必要となりそうだ。

 住民による消毒ボランティアは学校ごと独自に行われる。「アンケートなどの調査を行うと(それが)学校職員の負担につながる」(松本市教育委員会)として、どの程度行われているかはつかめていないが、住民が自発的に作業に当たる例は多いとみられる。
 松本市の寿小学校では、児童支援のボランティアグループ「にこにこルーム」のメンバー10人ほどが、交代で校内の消毒作業を行っている。6月15日から毎日、放課後に30分ほどかけて作業し、児童の安全に力を尽くす。清水重光教頭は「地域の皆さんが協力してくれることで職員が違う仕事ができる。とても助かる」と喜ぶ。にこにこルーム代表の竹渕那美さん(63)は「学校現場の大変さが実感できた。この支援の輪が各校に広がっていけば」と話す。
 同市の島内小学校では1人の住民の申し出がきっかけで、今では5人が交代で作業をするようになった。今井俊文校長は「自主的な申し出で大変ありがたい」と感謝していた。
 「外部の人が入ることで感染を招く可能性もある」と、ある中学校長から心配する声も聞かれるが、文部科学省は新型コロナ対策として学校業務を支援する「スクールサポートスタッフ」の配置基準を緩和し、消毒作業にも従事できるスタッフを多くの学校に配置できるようにした。松本市教委は小中学校に配置希望を調査しており、国・県の予算措置にもよるが、早ければ7月中にも配置されそうだ。

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