連載・特集

2020.7.30みすず野

 高校時代クラス替えがあったにもかかわらず、3年間担任は同じ(それだけ縁が深かった)で、その担任(専門は倫理社会)が「受験勉強を本当の勉強と思うな」と繰り返し言った。受験勉強でずっと"低空飛行"している身には、結構な励ましであった◆先日の本紙連載「新しい日常へ コロナ時代を生きる」で、松本大学の住吉廣行学長が、オンライン授業に関して「教室の講義と違って、常に目の前に画像があり、むしろ普段より真剣に聴く学生もいる」と語っていて、あっそうなんだと思った次第。そして、地方大学では地域と連携し、本物の学びがいまこそできると◆「本物の学び」が何なのかは、学生一人一人が気づいて、深めてゆくものだろう。気づくだけでも十分で、社会人になって本物の学び、本当の勉強を続けてゆけばいい。どこかで誰かの目にとまり、認められ、実を結ぶと信じて。いや、認められなくても歳月を経て、自分の心を富ませてくれるとわかる◆「壮にして学べば則ち老いて衰えず」(江戸後期の儒学者・佐藤一斎)だ。その人にとって本物の学びが、地域に立脚し、連携していれば、さらにいいのでは。

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