連載・特集

2020.7.15みすず野

 『農家日記2020年』(農山漁村文化協会編集)には、毎日の記入スペースの欄外に、時節の俳句か短歌が必ず載っている。少し先だが、7月27日付は兵庫県の方の「現農の教えのとおり土作りきゅうり豊作配るに困る」である◆確かにキュウリは取れ始めると、やたら取れる。一晩でどうしてこんなに大きくなるのか、と不思議なくらいの成長ぶり。ところがことしは、取れ出したはいいが、葉がすでに黄色く枯れ、周りにも広がって、曲がったもの(異常果)が目立ち、梅雨明けころには収穫おしまいとなりそうなのだ◆専門書を開くと、キュウリは根が浅いため、乾湿の変化に弱い。暑いときは敷きわらで地温を下げる工夫をし、雨が多いときは排水をよくしなさい、とあった。葉枯れは降り続く雨と日照不足が原因らしい。キュウリに限らないのではないか。家庭菜園レベルはまだしも、野菜の出荷農家は気をもんでいるにちがいない◆キュウリ、ナス、トマト、ピーマンなどは夏の食卓の"主役"。浅漬けや炒め物で毎日食べて飽きない。感染拡大に転じたコロナも困ったが、多雨による野菜の不作、価格動向も気になっている。

連載・特集

もっと見る