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絵巻で知る木曽の林業史 木曽町で28日まで複製資料展示

 江戸時代後期の木の伐採や運搬の様子を描いた上下2巻の絵巻物「木曽式伐木運材図会」の複製資料が、木曽町文化交流センターで公開されている。林業の歴史を絵で表した貴重な資料で、山中で寝泊まりした杣人が木を切る姿や、木材をいかだに組んで川に流して運んだ場面などが描かれている。展示は28日まで。

 図会の上巻は長さ10メートル、下巻は13メートルある。山奥の巨木を切りおろすのに使われていた、そりの形の運搬具「修羅」や、斜面を滑らせながら木材を運び出した「桟手」と呼ばれる装置など、明治時代以降も使われていた伝統の技も見て取れる。
 町内在住の現代作家2人が手掛けた「山」をテーマにした創作も並ぶ。画家・岩熊力也さん(50)は絵画6点を、空間クリエーターの山下勝彦さん(45)は屏風絵「龍神様」を飾った。主催した町教育委員会の担当者は「木曽を治めた尾張藩による『木曽山』の森林資源と人々の営みに、近世と現代の目線から思いをはせてほしい」と話している。