教育・子育て

塩尻の全小中学校に一人1台タブレット導入 来春使用開始へ

既に教育現場に導入されているタブレット端末。来春に向けて全児童生徒への配備を目指す

 塩尻市は、市内小中学校の全児童生徒に一人1台ずつタブレット端末を導入する「情報通信ネットワーク整備事業」を本年度加速させる。義務教育現場のICT(情報通信技術)環境を充実させる国のギガスクール構想を受け、当初は令和5年度をめどに端末整備を進める計画だったが、新型コロナウイルス感染症に伴う学習対策の必要などから前倒しする。年度内に納品を完了させ、来春には全15校で一斉に使用を開始したい考えだ。

 15校で計4986台が必要と見積もり、既に導入済みの端末を除いた小学校用2896台、中学校用1703台を調達する。1台あたり4万5000円の設定で、購入費の計約2億700万円を本年度一般会計補正予算案に計上した。
 ギガスクール構想は児童生徒に端末を配備しつつ、教育現場に高速大容量の通信ネットワーク環境を整える国の一体的な教育改革で、市は本年度、通信環境の構築工事も併せて進める。順調にいけば来春以降、児童生徒が検索サイトを活用した調べ学習やデジタル教材の利用に幅広く取り組むこととなる。
 ただ、新型コロナの拡大を背景にオンライン学習環境の整備が急務とされる中、メーカーには端末の発注が殺到する可能性があり納品時期は不透明だ。
 教員側の指導体制にも課題がある。市教委には現在、情報教育担当の指導主事が一人配置されているが、全校一斉に端末利用を始めるとなると、マンパワーの強化が必要という。教育総務課は「子供たちの情報モラル教育やセキュリティー環境の整備にも力を入れていきたい」としている。