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46年ぶりに弘法山古墳発掘 規模や形の謎に迫る

46年前の発掘調査で出土した土器(市立考古博物館所蔵)

 東日本で最古級の3世紀末に築造された前方後方墳とされる国史跡の弘法山古墳(松本市並柳・神田)で、松本市教育委員会による発掘調査がいよいよ始まる。昭和49(1974)年に初めて行われて以来46年ぶりで、明らかになっていない遺跡の規模や形、関連施設の有無といった謎に迫る。調査に伴い8日から12月末までの予定で史跡公園駐車場が利用できなくなる。

 前回の調査は、河原石による竪穴式石室が見つかった主体部が中心の発掘で、鏡、ガラス小玉、鉄剣などの副葬品が出土した。埋葬されていた人物は、古墳から一望できる松本平一帯を治めていた王とみられ、出土した土器の特徴から東海地方と深い関係があったと推測されている。
 ただ、前回の調査は範囲が限定的で、墳丘の規模や外形が分かるところまで至っていない。周りに関連の遺構があるのかどうかも分かっていない。今回の調査でそうした課題を一つ一つ明らかにしていく。文化財課史跡整備担当は「弘法山古墳は松本の代表的な古墳の一つ。発掘調査でしっかりと価値を見いだし、周辺の古墳と合わせて魅力をPRしていきたい」とする。
 今回の調査に当たっては、作業事務所などを確保する関係で史跡公園駐車場が利用できなくなる。駐車場併設の公衆トイレとトイレ付近の駐車スペースは使えるという。発掘現場はフェンス越しに見学できる。新型コロナウイルスの感染状況次第だが、調査の成果は現地説明会などで公開を予定している。

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