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安曇野で麦畑の雑草防除に効果

 安曇野市内の麦畑に繁茂するヤグルマギクなどの雑草を、麦収穫後のほ場に水を張って種子を死滅させることで抑制する、市農業再生協議会の「水田機能維持・地力増進推進事業」の効果が徐々に出始めている。本年度は5カ年計画の4年目に当たるが、これまでに取り組んだ農家の半数近くから肯定的な意見が寄せられた。事務局の市農政課は、さらに検証を進めて事業の精度を高め、終了後の取り組みにつなげていきたいとしている。

 安曇野市は県内有数の麦の産地で、100軒ほどの農家が約700㌶の畑を耕作している。同事業では麦を刈った後、1カ月以上にわたって水を張る農家に対し10㌃当たり1万円以内を交付する。平成29(2017)年度の開始時から38軒が参加しており、毎年80㌶前後のほ場で検証を進めている。これまでの手応えについて、協議会が行った農家へのアンケートでは肯定的な意見が4割に上り、「雑草の発生が大幅に減少した」「除草剤を使わなくてもよかった」などの声のほか「生育良く収量も多かった」「実が肥えた」という意見もあった。
 一方で効果が「わからない」人が半数に上っており、否定的な意見も1割弱あった。
 事業実施には水が漏れないように畑のあぜ塗りが必須だが、コストがかかるため、ためらう農家もある。市は「効果的なあぜ塗りの方法や、うまくいったほ場のノウハウを共有するなどの取り組みも必要」とし「事業継続に向け手応えを得た3年間だった。残り期間を見て方針を決めていきたい」としている。
 今月始まる麦の収穫期には、黄金色に染まった畑の中にヤグルマソウが映える美しい眺めが見られるが、市は「麦の収量を減らし品質も低下させるやっかいもの。なんとか減らしたい」と話している。

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