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希望の火ともす庭園 松本に整備へ 平和教育の発信基地に

 松本市寿小赤で、恒久平和を願う象徴として国内の被爆地などで採った火を合わせた「希望の火」をともし続ける「平和パゴダ庭園」を整備するプロジェクトが始動している。NPO法人アースキャラバン(本部・京都市)が、本州中央部で平和都市宣言をしている松本に平和教育の発信基地を設ける計画で、来年の完成を目指し、戦後75年の節目である今年作業を本格化させる。建設費を賄うため、インターネットを活用した資金調達のクラウドファンディングも実施し、大勢の理解と協力を求めている。

 浄土宗和田寺タオサンガ国際念仏道場の南隣の空き地で、広さは約600平方メートル。希望の火を保管する円形建物のパゴダ(仏塔)は土のう袋を積み上げる古来からのアースバッグ工法で手作りするほか、長崎市の被爆クスノキの苗木を植栽する。建物の床面には多くの市民の平和メッセージを入れる考えだ。希望の火は昨年11月にバチカンのローマ教皇が来日し、ミサが行われた長崎と東京の会場の祭壇にも置かれた。
 広島の原爆の残り火を携えて平和を訴え、世界各国を巡る「アースキャラバン」が初めて「平和の灯」を市役所に設けている松本を昨年8月に訪れたのを機に、整備計画が動き出した。これまで工場跡地だった建設地のがれきを除去し、パゴダの屋根組みも造った。4月に建設に着手する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休止し、ボランティアを募る作業再開は秋を見込む。
 目標金額を100万円に設定したクラウドファンディングは7月22日までで、アースキャラバンのホームページで詳細を確認できる。実行委員の泊潤安さん(33)=京都市=は「多くの人と平和を創り、一緒に希望の火を広げたい。分断ではなく融合を目指したい」と話す。問い合わせはアースキャラバン(電子メールpagoda@earthcaravan.jp電話075・551・2770)へ。

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