政治・経済

山形村商工会が前売り食事券 苦境の飲食店を支援

食事券事業の利用を呼び掛ける商工会職員

 山形村商工会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦境にある飲食店を支援する「プレミアム付き前払い食事券」の事業を始めた。額面1万1000円(1000円券を11枚)で一組とする食事券を、1万円で各店がそれぞれに発行できる仕組みを整え、券の製作や販売も後押しする。発行店だけで使えるため確実な誘客が期待でき、迅速な現金化の方策を講じて資金繰り好転にもつなげる。

 発行は飲食サービスの「前売り」で、いち早く店舗運営に必要な現金が得られる。購入者の来店確率が高まり、発行自体が自店のPRにもなる。一組で1000円のプレミアム分は各店が負担するが、1枚ずつばら売りすれば額面通りとすることもできる。
 商工会は各参加店の発行分のうち、当初に5組を買い取る。窓口で販売するほか、コロナ禍で見送られている各種会議後の懇親会の代わりに出席者に配って利用を呼び掛けたり、企業・団体・村役場への販売に協力したりする。各店からみれば、自店以外に販路ができることになる。
 村の補助を得てすでに全会員へ無償で額面2万円ずつを配り、別の会員事業所で使え、換金もできる「会員事業所応援商品券」を発行した。同券と今回の食事券の交換にも応じる。各店の迅速な現金調達の手段がさらに多くなる。
 店ごとに異なるデザインで、名刺大とする食事券の製作作業や経費負担も村商工会が担う。プレミアム分の負担以外は、各店が経費や手間をかけなくても済むようにした。
 迅速な現金調達をほとんどリスクがない形で期待できる仕組みをつくった。飲食の25会員事業所のうち、1日までに6事業所・9店が食事券の活用を決めており、引き続き参加事業所を募る。商工会事務局は「ぜひ、活用してほしい」と呼び掛けている。
 発行の問い合わせは事務局(電話0263・98・2200)へ。

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