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犀川や梓川の堤防補強へ 7月上旬にも波田で着手

 国土交通省千曲川河川事務所松本出張所(小口貴雄所長)は、管内を流れる犀川や梓川の堤防を保護する補強工事を行う。松本市波田から安曇野市、生坂村小立野にかけての広い範囲で年内に実施する計画で、早ければ7月上旬にも上流部の松本市波田赤松の国道158号と接する堤防から天端(上部)部分へのアスファルト舗装工事に取り掛かる方針だ。

 千曲川の堤防が決壊した昨秋の台風19号災害を受けての信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの一環で行い、想定を超す規模の洪水に備えて堤防を補強する。
 松本出張所管内で主に実施する天端へのアスファルト舗装は、堤防への雨水の浸透を抑えるとともに、増水した川の流れが堤防を越える「越水」時にのり面の崩壊を遅らせる〝保護膜〟の役割を果たす。堤防近くに工業団地があり、天端が補強済みの安曇野市明科七貴の犀川左岸では、のり面の根元部分が越水で侵食されるのを防ぐブロック補強も施す。
 松本出張所管内の広域堤防補強は、平成27(2015)年9月に茨城県で鬼怒川が氾濫するなどした関東・東北豪雨を教訓にして、翌年度に松本~生坂間の総延長約6・2キロで実施されて以来となる。今回はそれ以上の規模になる見通しだ。
 アスファルト補強される堤防天端はしばしば車道と間違われるが、一般車両の走行は想定せず、転落防止用のガードレールもない「河川管理用通路」となる。小口所長は「安全のため走行は控えてほしい」と呼び掛けている。

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