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兄からの賞状励みに 松本第一高サッカー部主将・増澤直哉君

 県内高校サッカー界の実力校で松本第一サッカー部の主将・増澤直哉君(18)=安曇野市三郷小倉=はこのほど、同校の卒業生で同じサッカー部でプレーした兄の陸斗さん(20)=山梨学院大学3年、甲府市=から独自の〝最優秀選手賞〟を贈られた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で出場を目指していた夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)が中止となる中、弟を奮い立たせようと幼い時から一緒にプレーしてきた兄からの贈り物を手に「支えてくれる家族や周りの人たち全員に恩返しする気持ちでプレーする」と誓う。

 賞状はA4サイズで、郵送されてきた。「応援してくれている人がいるだけでうれしかった」と喜び、受け取ったときの気持ちを忘れないようにと、これまで獲得したトロフィーや他の賞状と一緒に毎日眺められる場所に飾った。
 チームは5月中旬から本格的に練習を再開した。苦い中断期間を経験して「サッカーをやっている時が一番幸せ」と感じ「より人として選手として成長したい気持ちが強くなった」と語る。新たな目標は、兄たちの世代も果たせなかった冬の選手権大会で同校初の全国切符を手にすることだ。直哉君は「総体がなくなった悔しい気持ちは忘れない」と意気込む。
 小学校時代から兄弟で長く一緒にプレーしてきた陸斗さんは「厳しく接するばかりで褒めてあげることがなかった」と省みつつ「これまで培ってきたことの全てを出し切ってほしい」と激励する。
 賞状の寄贈は、県内高校サッカーの全試合結果を会員制交流サイト(SNS)で速報しているツイッターアカウント「琥太郎」が、新型コロナの影響を受ける3年生部員の心に寄り添う企画として5月に受け付けた。部の仲間同士や後輩から贈りたいといった問い合わせがあり、計20人に贈られ、中信地方では陸斗さんから応募があった。

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