政治・経済

伊藤茂氏がJA県中央会会長に就任 農業発展に全力

新会長に選任され、記者会見に臨む伊藤茂氏

 JA県中央会は29日、長野市のJA長野県ビルで通常総会を開き、JA松本ハイランド組合長の伊藤茂氏(70)=松本市波田=を新会長とすることを正式に決めた。任期は申し合わせで2年となる。伊藤氏は同日、長野市内で就任会見を開き、抱負と決意を述べた。

 記者との質疑などは次の通り。
 ―抱負は。
 新たな視点で長野県の農業の持続的発展と、組合員の皆さんの生活向上を目指す。JAは農家、農業が基軸だ。自信を持って「(親が子供に)一緒に経営していかないか」と言えるような農家経営が重要と思う。今年1月には日米貿易協定が発効し、輸入農畜産物の国内への影響が大変懸念されている。食料自給率の向上に向けた生産基盤の維持と強化や、食料と農業に対する県民の理解を醸成する活動に注力する。
 ―新型コロナウイルスの影響と対応は。
 世界的な感染拡大で景気の悪化をもたらしている。農畜産物の販売の低迷に加え、葬祭事業なども影響が顕著に表れている。
 ―具体的には。
 訪日外国人旅行客が減り、牛肉それも高級部位が売れなくなっている。葬儀はこういう状況の中で家族葬に転換していることもあり、花の需要も落ち込んでいる。スイカ、リンゴ、ナシ、ブドウはどちらかというと嗜好品に入るので、今後はこれらの需要がどうなるのか大変危惧している。
 ―会長として大切にしたい視点は。
 IT(情報技術)化やマーケティングの強化、地域貢献も重要だ。JA間の連携も今まで以上に深めていく。
 ―会長を務めながらハイランドの組合長を兼務する。
 (11月1日を予定する松本ハイランド、松本市、塩尻市の)3JAの合併を進めている関係もあり、合併が成就するまでは組合長をやらせていただくつもりだが、地元へ行く機会は少なくなる。

連載・特集

もっと見る