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響岳太鼓の調べ松川に戻る 3カ月ぶりに練習再開

練習を再開し、生き生きとした表情で太鼓を打つメンバー

 松川村を拠点に活動する和太鼓グループ・信濃国松川響岳太鼓の子供会が、新型コロナウイルス感染防止のために休止していた練習を3カ月ぶりに再開した。子供たちは大好きな太鼓が打てることを喜び、仲間と練習に励んでいる。

 密集を避けるため、練習場所を村かぶろ会館地下室から同館の体育館に移し、今月上旬に再開した。
 28日の練習には小学生~高校生の約20人が参加し、手を消毒した後、間隔を十分に取って太鼓を打った。顧問の平林重宏さん(63)の指導で基礎打ちや同じ曲を何度も練習して感覚を取り戻した。練習後は床を拭き、感染予防を徹底した。
 村が3月上旬、子供を主会員とする社会教育団体に活動自粛を呼び掛けたことを受けて練習を休止し、自宅での自主練習に切り替えた。県代表として出場を予定していた3月下旬の全国大会は延期となり、大会前の壮行演奏会などのイベントも相次いで中止となった。リーダーの奥原健太君(17)=南安曇農業高校3年=は「太鼓は生活の一部だったから、何もできないことが悲しくてつらかった」と話す。筋トレを重ね、インターネットの動画投稿サイト・ユーチューブでプロの演奏を研究するなどしたという。
 先日、昨年度の全国大会の開催が来年1月に決まった。本年度の全国大会の予選に当たる県大会の開催は従来の8月から10月に延期が発表された。目標が定まった一方、高校3年生のメンバー5人は進学や就職の活動と時期が重なる。覚田愛深さん(17)=穂高商業高校3年=は「両立できるか心配はあるけれど、今は仲間と打てる時間を大切に、悔いがないように精いっぱい頑張りたい」と前を向く。
 仲川達也会長(48)は「演奏を心待ちにしてくれる皆さんを元気づけられるよう、演奏できる日が来るまでくじけず心を一つに乗り越えたい」と話している。