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岡庭さんの煎茶が県最高賞 南木曽で9年ぶりの快挙

 煎茶の出来栄えを競う本年度の県の共進会で、南木曽町田立の生産者・岡庭緑朗さん(70)が最高賞の知事賞に輝いた。南木曽の生産者では9年ぶりの快挙だ。岡庭さんを筆頭に、上位6人のうち4人を南木曽の生産者が占め、産地の力を示す好結果となった。

 共進会は26日に南信濃農業試験場(下伊那郡高森町)で実施され、29点が出品された。茶葉の見た目と、お茶をいれた際の香り・色・味が審査され、岡庭さんの茶葉は200点満点中199点を獲得した。
 岡庭さんは元郵便局員で、定年退職後に実家に戻り、代々の茶畑を受け継いだ。本格的に生産するようになってまだ8年目といい、共進会出品も初めてだった。「まさかとびっくりした」と驚く。「お茶は気象に左右され、毎年状況が違うので毎年1年生。これからも同じ気持ちで続けていきたい」と意欲を新たにしている。
 1等賞1席(2位)には、岡庭さんと1点差で奥村定昭さんが選ばれ、2等賞1席(4位)に末松忠幸さん、同2席(5位)に大宮敬一さんが入った。いずれも茶葉は、田立地区にあるJA木曽の製茶工場で加工された。
 JA木曽の担当者・小原高春さん(56)は「生産者の皆さんがきれいなお茶を摘んでくれたおかげ。今年は摘み取りのタイミングも良かった」と喜ぶ。「南木曽のお茶が注目されてブランド力も高まれば」と話し、高齢化と後継者難に悩む産地の活性化につながることを期待している。

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