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ちひろ美術館再開笑顔 感染予防徹底して

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館が続いていた安曇野ちひろ美術館(松川村)が27日、約2カ月ぶりに開館した。感染対策を徹底した上で再開し、絵本画家・いわさきちひろ(1918~74)の作品や、話題の企画展などを楽しみに訪れた来館者らが、久しぶりの美術鑑賞を満喫していた。

 来館者同士の密接を避けるため、展示作品の間隔を通常よりも広く取った。来館時に代表者の住所や名前、連絡先を記入してもらうカードも用意している。休館中に予定していた企画展などは会期を延長し、現在は3種の企画展や所蔵品のコレクション展を行っている。
 注目の一つが、オーストラリア出身の作家ショーン・タンの作品を紹介する企画展だ。絵本作家として活躍しながら、短編映画や舞台監督などを多彩に手掛けるタンの世界が味わえる。移民をテーマにした文字のない絵本「アライバル」の原画やユニークな生き物をかたどった立体作品などが並んでいる。東京や京都などを巡回している国内初の大規模な個展になる。
 愛知県豊田市から訪れた加藤サツ子さん(65)は「1点ずつ、じっくり観賞することができた。久しぶりに家族で外出できたので、安曇野観光を楽しんでいきたい」と話した。美術館広報担当の宗像仁美さんは「皆さんに安心して利用してもらえるよう努めていきたい」と話していた。
 5~9人の団体での来館は予約が必要。10人以上の団体の来館は自粛を呼び掛けている。予約や問い合わせは安曇野ちひろ美術館(電話0261・62・0772)へ。