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蛇抜けの歴史を地図で確認 南木曽公民館図書室に展示

蛇抜けの歴史と発生場所を示す地図と岡本館長
 南木曽町の南木曽会館2階にある町公民館図書室に、町内で発生した土石流災害「蛇抜け」の歴史を伝える手作り地図が掲示された。江戸~平成の災害写真約20点からそれぞれ糸を伸ばし、地図上の発生場所のピンと結んで、どこでどんな災害が起きたのかを一目瞭然にした。大雨が降りやすい梅雨に、防災意識を高めてもらおうと作成した。
 町博物館が所蔵する写真データをプリントして並べ、縦約60センチ、横約80センチの地図と結びつけた。昭和41(1966)年の災害では、住吉町商店街の写真を使った。2年連続で災害に見舞われた年で、土砂に覆われた通りを歩く男性の後ろ姿に、やるせなさが漂う。死者99人を出した天保15(1844)年の災害は、犠牲者を弔うために当時の尾張藩が翌年建立した「与川渡の石地蔵」の写真を使い、発生場所を示した。  南木曽町は過去に何度も蛇抜けを経験し、平成26(2014)年7月の梨子沢災害では、中学生1人が犠牲となった。地図を作った町公民館の岡本智治館長(64)は「地図を見て、こういう災害がここで起きたと身近に感じ、防災への意識を高めていただけたら」と話している。

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