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朝日村家具連絡協が発足 地域木工業活性化へ本格始動

今後の活動方針を話し合う協議会のメンバー

 朝日村内の木工作家でつくる「朝日村家具連絡協議会」が発足し、活動を本格化させた。手始めに8~9月、切り倒したばかりで乾燥させていない生木を伐採現場で加工する「グリーンウッドワーキング」の講師養成事業を行う。村内に多い作家と来訪者の接点をつくり、人々が林に入る機会を増やして地域木工業を活気づける。

 協議会の結成を呼び掛け、会長に就いた谷口泉さんの古見の工房でこのほど、会議が開かれた。村内に工房を持っていたり、住んだりしている20~70代の男女7人で"ゆるやかなつながり"をつくって活動を重ねる。
 朝日村は規模が小さな割に、拠点を構える作家が多い。集まった人たちからは「これだけの作家がいるのはほかにない特徴。みんなで力を合わせられる横のつながりを持ちたい」「団体があることで、情報発信しやすくなる」といった声が出た。
 グリーンウッドワーキングは、大型機械や電動工具がなかった時代の制作手法で、材料とする木材の伐採現場に作者が出向いて制作する。講師養成は谷口さんの発案で、作家だけでなく林業関係者にも参加を呼び掛ける。座面にイグサの縄を張るスペイン・アンダルシア地方の椅子を3日間で仕上げ、その他の作品も作る計5日間の日程で計画する。
 将来は養成された講師が、村外から訪れる一般の人たちに教える機会を設けていくことを構想する。協議会はこのほか、村内の木工関連のイベント参加や公民館などでのワークショップ開催などの企画の実施、ほかの共同事業も探る。
 木工作家らものづくりをしている人たちを"地域の宝"に見立て、訪れる人たちとの出会いを演出する。グリーンウッドワーキングの一連の企画が軌道に乗れば、来村する人たちに森に入るよう促すことにつながり、循環型社会への意識を盛り上げることにもつながる。谷口さんは「村内での実践を通じて、作品を使う人たちと山の"垣根"を取り払いたい」と話している。

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