地域の話題

新市立博物館 松本中心街で工事本格化

建設工事が本格化している基幹博物館の現場

 松本市が中心市街地の大名町通り沿いに移転・建設している新しい市立博物館(基幹博物館)の工事が本格化している。本年度は基礎工事が主体で、近く、地中の固い層までくいを打つ工事が始まる。着工と時を同じくして就任した臥雲義尚市長の下でも設計に変わりはなく、令和4年5月末の建物完成後に展示スペースの整備を行い、5年秋の開館を予定している。

 現在の博物館が老朽化したことなどから移転する計画で、新しい基幹博物館の敷地面積は4115平方㍍、鉄筋コンクリート(一部鉄骨造)3階建て延べ7775平方㍍の建物を建てる。4月に着工し、現在は、建物の基礎部分の地面を掘ってできたのり面の崩れを防ぐ工事などをしている。建物が姿を見せ始めるのは来年度になる。
 現場周辺は松本城に近いことから観光客の通行が多く、建設工事の共同企業体が仮囲いに市街地の観光案内図を張った。「松本駅870㍍ 国宝松本城230㍍ 国宝旧開智学校1300㍍」との表示もした。週間の工事予定を紹介しているほか、工事に対する意見箱も設けた。
 建物は東西に長く、大名町通りに面した場所はガラス張りで吹き抜けの開放的な空間となる。常設展示は「お城のあるまち」「開かれた盆地」など八つのテーマで構成し、城下町のジオラマ(風景の模型)も展示する。井戸水を利用した空調を設ける。現博物館の2・3倍となる収蔵庫の周囲に廊下や機械室を設け、収蔵物が外気に影響されにくい「魔法瓶構造」とする。総事業費は約90億円と見積もっている。
 市は、基幹博物館の計画概要をまとめたリーフレットをホームページに載せた。博物館の基幹博物館建設担当は「地域の協力を得て工事を進め、市民に愛される施設にしたい」と話している。

連載・特集

もっと見る