地域の話題

安曇野でプラごみ増 削減策に逆行

 安曇野市内の家庭から出るプラスチックごみ(プラスチック製容器包装)が増加している。新型コロナウイルス感染予防対策で、パック・袋詰めの食品やプラスチック容器を使った持ち帰り料理が増えていることが一因とみられ、プラスチックごみの削減を目的としたレジ袋有料化が来月1日に始まる中、逆行する状況になってしまっている。

 市廃棄物対策課によると、市内のごみ集積所や3カ所のリサイクルセンターに出されたプラごみは、4月が4万1920㌔で前年同月比1830㌔増、5月が4万1500㌔で同1270㌔増となり、2カ月連続で1000㌔以上増えた。この期間は、国の緊急事態宣言を受けて在宅で過ごしていた人が多かったことから、ごみも増加したとみられる。
 プラごみの削減活動に取り組む安曇野地域の子育て中の母親らのグループ「シャインマム」の吉田美穂さん=穂高有明=は「スーパーに行くと、以前よりビニールで包装したものが増えたと感じる」と話す。「50㍑の専用ごみ袋がすぐにいっぱいになってしまう」との声もこのところよく聞かれる。
 全国スーパーマーケット協会(東京都)などが、感染拡大予防のために示している小売店向けガイドラインでは、総菜やパンなど顧客が自ら取り分ける販売方法をパック・袋詰めに変更することとしている。穂高北穂高のスーパー「デリプラスデリ」も、取り分け販売だった総菜を全てトレー入りのパック詰めなどに切り替えた。代表の山本愛さんは「ごみが増え、コストもかさむが安全には代えられない」としつつ「長引くようなら今後は、プラごみ削減に向けた取り組みを考えることも必要」とも話す。
 いかにプラごみを出さずに買い物できるかを試す場「エコなマルシェ」などの活動に取り組んできたシャインマムは、オリジナルエコバッグの製作を進めている。
 吉田さんは「今後も感染拡大予防が第一」と表情を引き締めつつ「プラごみ削減は避けては通れない課題。こんな状況でも、それぞれができることから取り組んでいかなければならないと思う」と話している。

連載・特集

もっと見る