連載・特集

2020.6.30みすず野

 きょうで1年の半分が終わる。半年間の心身の汚れを払うため、神社では「夏越」の神事と、境内に作った「茅の輪」くぐりが行われるところがある。半年たつと、誰しも世俗の垢にまみれる。これを落とし、すっきりしてもう半年に向かおうというのだ◆それにしても想定外の、そのまた外の半年だった。新型コロナの感染拡大で、東京五輪、夏の甲子園をはじめ、ありとあらゆる行事やイベントが、延期または中止され、人の行き来は自粛、制限されて消費は停滞、影響は全産業に及び、政府の支援策は遅れて経済は逼迫、学校の新学期も2カ月遅れて始まる、という事態に陥った◆国内の感染は抑えられているものの、世界には拡大途上の国があり、第2波襲来の懸念が消えない。コロナ禍は私たちの生活・働き方を変えるとされ、人と人のふれあいをドライにし、会議等のデジタル化、オンライン化が進んだ。医療現場の変革もまた著しい◆そうでなくても少子高齢化、人口減少社会である。店や施設などが置かれた経営環境は厳しい。再生の道は容易でないけれど、大きな試練を乗り越えた先の"光"を信じて、前に進むほかない。

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