地域の話題

夜の街週末にぎわい遠く 「早く前の松本に」願う

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、接待を伴う飲食店などに出されていた休業要請が解除され、1週間がすぎた。県内の繁華街でも少しずつ営業を再開するスナックやバーなどが出てきたが、まだ休業している店舗も多い。中信地方で最も大きい繁華街となる松本市の松本駅前周辺では、週末の夜でも人出はまばらで、にぎわいが戻るにはまだ時間がかかりそうだ。

 週末を迎えた29日、夜の街を歩いてみた。
 松本駅周辺には約1キロ四方に数多くの飲食店が立ち並ぶ。居酒屋などは5月中旬からすでに営業を始めているが、居酒屋のオーナーの男性(45)は「お客さんは新型コロナの影響前の2割ほどしか入らない」と苦しい状況を明かす。この店は4月中旬から1カ月ほど休業したといい、家賃や従業員の人件費など固定費の捻出が大変だという。別の居酒屋の男性従業員は「休業しているスナックなどは6月1日に営業を始める店が多い。それに合わせて人出が戻ってくれば」と期待を寄せる。
 午後11時すぎ、伊勢町通り近くにあるラウンジに立ち寄ると男性客2人だけだった。店によると平常時の半分以下といい、従業員の女性(32)は「昼間も整体店で働いているが休業していて昼間の収入はゼロ。知り合いのエステ店も休業したが協力金を受けられず困っている」という。スナックの多くは従業員に休業補償を渡しているといい、客足が戻らないと休業期間中の固定費などとともに経営を圧迫しそうだ。
 スナックなどでも感染予防策に力を入れる。中央1にあるスナック都では、新型コロナが流行し始めた3月から4月にかけては来店者に手指消毒を求めていたが、休業期間明けの今は消毒に加えて検温とうがいも求めている。経営する下平美由紀さん(42)は「県外から来た人や新規の方は断っている。店にいるお客さまと従業員の安全が第一」と話す。以前は週に1、2回は飲みに来ていたという男性客(36)は「家でも飲んでいたがやっぱり人と飲むのが楽しい」と話し「早くいつも通りの松本に戻ってほしい」と願っていた。

連載・特集

もっと見る