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松本歯科大が学内全体でコロナ抗体検査 1146人全員が陰性

抗体検査を受ける学生(25日)

 松本歯科大学(塩尻市広丘郷原)は29日、学内で実施した新型コロナウイルス感染症抗体検査で、全学生、医療職員、教職員ら計1146人全員が陰性だったと発表した。同大によると、大学が学内全体に対し抗体検査を実施したのは全国初となる。

 検査は11~28日、歯学部や大学院、衛生学院の学生計636人、医療職員283人、教職員114人、関連企業職員113人に対して実施した。少量の血液を採取して約10分で結果が分かるキットを使った。また、6月の大学職員としての採用予定者1人が「後期抗体」で陽性反応が出たが、その後のPCR検査で陰性となった。
 29日に開いた記者会見で、松本歯科大学病院の前島信也院長は学内全員が陰性となった検査結果を受け「塩尻・松本地区での潜在的感染状況はほとんどないか、きわめて低いのではないか」と見解を述べた。医科系の大学では人との近接が避けられない場合があるとし、検査を行うことで「感染予防を行った上で実習などを安心して行えるのではないか」と意義を語った。
 この検査結果を受け、4月中旬から完全休止していた大学病院健診センターの受け入れを6月1日に再開する。診療受け入れについても、現在は緊急性の低い患者の来院を控えるよう呼び掛けているが、今後は徐々に制限緩和する。授業は現在6年生を除きオンライン中心で行っているが、全学年での対面授業を同日に再開する。
 また、地方都市でのコロナの潜在的感染状況のデータはまだないことから、検査結果を県に報告し、感染対策などに活用してもらう考えだ。
 同大は7月以降、健診受診者のうち希望者に、オプション項目として抗体検査を約4800円で行うことを検討している。   

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