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安曇野・あやめ公園の眺め復活へ 植え替えに汗 近く開花

 安曇野市明科中川手のあやめ公園を彩るハナショウブの眺めを復活させようと、地域住民有志でつくる「あやめ保存会」が奮闘している。最盛期は隣の龍門渕公園と合わせて県下一をうたう約5万株が咲き誇っていたが、近年は数千株まで落ち込んでいた。昨夏から保存会の柴龍雄会長(89)と会員で市職員の小林弘さん(62)らが精力的に土と苗の入れ替えを進めていて、公園内のあやめケ池に新しい株が根付きつつある。6月には花も見られそうだ。

 公園は旧明科町時代から約40年続く地域の一大イベント「あやめ祭り」の会場で、祭りは毎年ハナショウブが咲く6月に開かれてきた。しかし平成10(1998)年ころをピークに花が衰え、近年は株数の少なさから祭りの存続も危ぶまれていた。保存会も高齢化が進み、対策が打てずにいた。柴会長は「ハナショウブのない寂しい風景は見ていられなかった」と振り返る。
 昨春に地元出身の小林さんが再任用で市明科支所勤務となり、ハナショウブの復活に3年計画で取り組み始めた。市都市計画課と連携し、昨夏から今春にかけてあやめケ池(約500平方メートル)の土を入れ替えた。新しく植える苗は池田町会染の相道寺地区や、国内有数のアヤメ園として知られる新潟県新発田市から約10品種を譲り受けた。池を西と東、北の3区画に分け、新発田市の専門家の助言の下、一年1区画ずつ苗を植える計画だ。
 今年は7月に東側区画への植栽を予定している。土を耕したり、雑草防止のマルチシートを敷いたりと連日、汗を流す柴会長と小林さんは「明科を象徴するハナショウブの景色を取り戻したい」と声をそろえる。
 今年のあやめ祭りは新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が決まったが、昨夏植えた苗には立派な花芽がつきつつある。柴さんは「ようやく復活の兆しが見えてきた。散歩がてら、新しい苗の初めての花を見に来てほしい」と呼び掛けている。

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