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ごみ分別ルール守って 可燃物収集車から出火

 ガスが残っているカセットボンベやスプレー缶などが原因とみられるごみ収集車(パッカー車)の火災が、平成29(2017)年以来、3年ぶりに松本市内で発生した。本来は資源ごみとして出すべきものを可燃ごみとして捨てられていたのが原因だ。収集業務中に思わぬ出火に遭った業者は「安易に捨てず、ルールを守ったごみ出しをしてほしい」と呼び掛けている。

 火災があったのは8日午前8時半ころで、松本市浅間温泉で可燃ごみの収集業務を行っていた収集車の荷室から出火、焦げ臭いにおいがして白煙が上がった。収集業務をしていた五島建設(松本市開智2)の五島貴史社長(45)は「サイドミラー越しに煙が上がっているのが見え、まさかと思った」と振り返る。
 五島社長は収集車の出火を従業員らに連絡し、松本広域消防局に通報後、アルプス公園近くの資材置き場へ車を避難させた。備え付けの消火器で消火を試みたが、荷室内では1トンを超える可燃ごみの山が燃えていて「ごみの表面に水をかけるようなもの。意味がなかった」。消防は荷室の側面を特殊なカッターで切断、クレーン車で荷室の扉を持ち上げるなどして消火活動をし、約2時間半後に消し止めた。
 従業員には日頃から、ごみ袋の中にライターやスプレー缶などを見つけたら取り出すよう求めている。しかし、袋の中で他のごみに埋もれていては見つけることは難しい。
 収集車は1台1000万円以上するといい、廃車は免れたものの、多額な修理費用がかかる見込みだ。五島社長は「全ての袋を目視で確認するのは不可能。分別の徹底を願うしかない」と話している。

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