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悪疫退散花火打ち上げへ 全国一斉プロジェクト

 世界中で感染拡大した新型コロナウイルスの退散を祈る打ち上げ花火を全国一斉に打ち上げるプロジェクトが、全国各地の若手花火師の間で進んでいる。中信地方唯一の煙火店の華松煙火店(松本市島内)も参加し、日本中に希望と元気を届ける「悪疫退散」祈願花火の打ち上げに向け準備を進めている。

 大飢饉と疫病が流行した江戸時代中期に、江戸の隅田川で悪疫退散の水神祭に合わせて花火が打ち上げられたという故事にちなむ。「Cheer up(チアアップ)!花火」と銘打ち、全国約150店が協力して一斉に打ち上げる。打ち上げ花火目当てで人が密集しないよう、具体的な日時や場所は公開していないが、全国での緊急事態宣言解除が前提で、解除された現在、早ければ6月前半にも打ち上げられそうだ。
 華松煙火も松本・塩尻両市の2カ所でそれぞれ大小100発の花火を短時間に連続で打ち上げる計画で、今月下旬から「悪疫退散」と書かれた花火玉作りを本格化させている。
 新型コロナの影響で、松本地域でも夏の例祭や花火大会の打ち上げ花火が軒並み中止となった。同社の職人としては最若手でもある上條僚士専務(29)は「煙火店が今できることで地元に元気と希望を届けたい。打ち上げ花火の音が聴こえたら自宅の窓から眺め、悪疫の終息を願ってほしい」と話している。

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