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大桑の古田鏡三さん歌集出版 「人生の支え」420首収録

 大桑村野尻の農業・古田鏡三さん(73)がこのほど、初めての歌集『せせらぎ』を自費出版した。短歌会「未来山脈」に所属する28年間に詠んできた口語自由律短歌1000首以上から選んだり、書き下ろしたりして約420首を収録した。

 野尻小、大桑中を卒業後、会社勤めの傍ら励んだ農業を詠んだ歌や家族への思いを歌った歌などが多い。「メロンは妻へ花は仏壇へ温泉帰りの買物 今日は母の日」などがある。古田さんは「ただのつぶやきやぼやきかもしれないが、着飾るよりも普段の言葉を使うことに良さがある」と話す。付録として、短歌を始めるきっかけとなった歌謡詩も16詩収録している。
 古田さんは昔から詩作が好きで、小学校時代に自由詩を書き始めた。30代で昭和30年代の歌謡曲に魅了され、自分も書いてみようと歌謡詩に挑戦した。その後、自分の体験や経験以外の言葉を増やすため力を磨きたいと短歌を学び始めた。
 500部印刷した。古田さんは「3年がかりの待望の本ができた。うれしい」と喜ぶ。「短歌は人生の支えになってきた。口語自由律短歌に挑戦する人が増えたらいい」と話している。