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結婚式コロナで延期増加 県境越える移動自粛で

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、松本地方の式場で予定されていた結婚式の延期が相次いでいる。県内の緊急事態宣言は解除されたものの、都道府県をまたぐ移動は自粛が続き、遠方から式への参列が難しいことから延期の申し出が増えた。影響が長引く可能性もある中、関係事業者は式場での開催にこだわらず、インターネットを活用するなどさまざまな式の形を模索し、提案している。

 松本市本庄1のホテルブエナビスタでは、4~6月の結婚式開催は例年に比べて9割ほど減る見込みだ。年内に延期したカップルもいるが「状況によっては再延期もあり得る」という。日程変更の追加費用は取らないといい「今後は出前結婚式や、家族だけの結婚式など新しい形も検討していく」とする。
 これから挙式を希望するカップル向けに新たな形を提案する事業者もある。松本市島立にオフィスを構えるザ・ホスピタリティチームは、インターネット中継を活用した「オンラインウェディング」を企画した。レストランや神社などでの結婚式を手掛けているが、やはり新型コロナの影響で延期が相次ぐという。オンラインウェディングについては「せめて式だけでも挙げたいという声があったので」とゼネラルマネジャーの田中有希さんらが考案した。式は自宅など好きな場所で行い、パソコンやスマートフォンを活用したネット中継によって遠方の人も参加できる。申し込みから最短10日前後で開催できるといい、田中さんは「家庭の事情で早く式を挙げたいという人に利用してもらえれば」と話す。
 首都圏でまだ緊急事態宣言が解除されず、先々の見通しは立ちにくい。中信地区の結婚式場などで構成する信州ブライダル協議会の事務局を務める仙波昭博さん(50)は「人が集まるイベントの開催は、今は難しい。新しい様式を取り入れた結婚式のあり方を今後、提案していきたい」と話している。