教育・子育て

笑顔の授業再開 松本の小中学校で

真剣な表情で久しぶりの授業を受ける生徒たち(筑摩野中)

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため臨時休校が続いている松本市立の小・中学校で22日、分散登校での授業が始まった。これまでの分散登校は休校中の課題の確認などが中心で、児童・生徒数が多い学校では一人当たりの校内滞在時間が1時間程度のところもあった。子供たちは久しぶりの授業に真剣に取り組み、学校生活のリズムを徐々に取り戻し始めた。

 筑摩野中学校(716人、瀧澤公也校長)ではクラス単位で生徒を2グループに分け、それぞれ隔日登校にして午前中に3時限分の授業を行う。22日は1~3年生で計352人が登校し、生徒たちは授業で久しぶりに顔を合わせる教科担任から「元気だったか」と声を掛けられると笑顔で応えていた。
 百瀬嵩矢君(14)=3年=は「久しぶりの授業でちょっと疲れたけれど、教科書や問題集の解説だけでは分からなかった部分が理解できた」と喜び、伊藤心君(15)は「先生に教えてもらえるありがたみを感じた。家でも予習と復習をして、志望校への合格目指して頑張りたい」と受験を見据えた。放課後は希望者のために各教室で補習の時間を設け、教科担任が教室を回って質問に答えていた。
 生徒の下校後は、職員が手分けして校内の消毒作業をした。田野公章教頭は「子供たちも感染予防を意識してくれている。授業を行いながら今後の学校行事なども精査していきたい」と話していた。
 山辺小学校(594人、青山康郎校長)も5月中は生徒を2グループに分けて隔日登校し、短縮日程で授業を行う。児童たちは本格授業の初日から真剣な表情で机に向かっていた。
 3年2組(29人)の算数の時間は、割り算の勉強をした。児童たちは担任の宮田正晴教諭から計算の仕方を教わって実際に問題に取り組んだ。集中して鉛筆を動かし「もう全部解けたよ」と元気に報告する声も聞かれた。
 武井光君(8)は「今日の問題は全部わかった。算数は得意だからこれからも頑張りたい」と意気込み、高野悠乃さん(8)は「図工でいろいろ作るのが好き。図工の授業が始まったらいいな」と笑顔を見せていた。
 青山校長は「子供たちは休校中も学校の課題に取り組むなど勉強を頑張っていた。だんだんと学校生活を取り戻せるよう、力を尽くしたい」と話していた。
 松本市学校指導課によると、市立小・中学校は、地域の感染状況に変化がなければ6月1日から全校登校を再開する。給食も同日から始まる。しばらくは短縮日課で下校時刻を早めるという。

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