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南木曽「結い庵」が新事業 家具や草木染製品を通販へ

 南木曽町読書の古民家再生宿泊施設「結い庵」が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために長期の休業継続を決断し、新規事業に乗り出した。敷地内の納屋や馬屋を工房に改修し、古材を使った家具、草木染めした作業用エプロンなどを製作し、通信販売する。国内外に「里山の暮らしをお裾分け」し、今は出掛けられない旅行者との結びつきを深め、広げる。

 結い庵は、中山道を歩く外国人客に人気のゲストハウスだ。緊急事態宣言は首都圏などを残して解除されたものの「第2波、第3波が予想される中でお客さん、従業員、地域の方を守るために再開はできない」と運営会社フォークロア代表の熊谷洋さん(36)は話す。「すごく苦しい」が少なくとも夏いっぱいは休業と決め、継続雇用のスタッフ18人と新事業を練ってきた。
 製品は、農作業や大工仕事もこなすスタッフが「自分で使いたい物」を自作する中で生まれた。草木染製品のエプロンやトートバッグは、柔道着だった古布をコーヒーやタマネギの皮などで染め、丈夫で味わいがある。木工品には、電源不要のスマホ用竹筒スピーカー、古材のデッキチェアなどがある。
 独自のオンラインショップを開設し、自社製品だけでなく地元産品も販売する。コロナ終息後は工房で作業体験も提供する考えで「南木曽観光の魅力づくりにつなげたい」としている。
 インターネットのクラウドファンディングで資金200万円を集める目標で、特設ページ(https://readyfor.jp/projects/folklore)で7月17日まで支援を募っている。出資者には製品や宿泊券などの返礼品を用意している。

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