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高齢者の健康を地域で守る 安曇野で介護予防サービス好評

 新型コロナウイルスの影響下でも体操教室などを続ける安曇野市内の民間の介護予防サービスが、高齢者に喜ばれている。サークル活動や集会の自粛が相次ぎ、数少ない社会参加や運動の機会となっているためだ。コロナとの「長期戦」を見据え、高齢者の心身の健康をどう保つか、各事業所は模索を続けている。

 「いち、に、さん、し」。NPO法人アルウィズ(三郷温)が21日、近くの古民家で開いた週1回の健康教室では、70~80代の男女9人の元気な声が響いた。体操で手足の筋肉を動かし、脳トレにも取り組んだ。参加者からは「1カ月運動しなかったら足がなえて家で転んでしまった。体操できて助かる」「緊張感を強いられる毎日。大勢の人に会うとリフレッシュできる」との声が聞かれた。
 県内で初の感染者が確認された2月末、同法人は教室を続けるか悩んだという。しかし「コロナとの長期戦が収まるまで休んで参加者の運動、認知機能が低下するよりは続けた方がいい」と判断。検温や換気、距離の確保などの対策をして開催を継続している。健康運動指導士の青木咲季さん(26)は「互いに情報交換して日常の明るさを取り戻せる場にもなっている」と話す。
 市内には健康づくりに取り組む200以上の自主活動グループがあるが、コロナの影響で多くは活動を自粛しているとみられる。市主催の介護予防教室も当面は中止・延期で、要介護の一歩手前の「フレイル」(心身虚弱状態)の広がりが懸念されている。
 こうした中でも、介護予防サービス事業所の一部は感染対策をした上で活動を継続している。JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしん(豊科南穂高)が行う健康教室の参加者からは「皆の元気な顔や声を聞くのが何よりの楽しみ」との声が聞かれる。からだ堂(豊科)は3密(密閉・密集・密接)を避けて参加者宅を個別に訪問し、体操指導をしている。
 市も介護予防教室の代替策として6月中旬から希望に応じ個別訪問を行う考えだ。電話相談も介護保険課(電話0263・71・2474)で受け付けている。

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