政治・経済

松本の温泉旅館も再開

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休業を余儀なくされていた、松本市内の浅間温泉や美ケ原温泉といった温泉街の旅館が営業を再開し始めた。帰省や旅行は控えめにすることも呼び掛けられる微妙な時期にあることから、強化した館内での感染防止策や宿からのお願いを丁寧に伝え、滞在客と信頼関係を築いた上で滞在してもらうとしている。

 浅間温泉のホテル玉之湯(浅間温泉1)は16日に宿泊の受け入れを再開して以降、一日3~4組の利用がある。「3密」の状態になりやすい浴場は、一度に入れる人数を3分の1程度にしぼるなどの対策を講じる。県外からの予約も多く、チェックイン時の検温や館内でのマスク着用など宿からのお願いを事前に伝えるようにしている。
 滞在客とコミュニケーションを図る中で、介護などやむを得ない事情で松本に滞在する人も多いことが分かってきた。女将の山崎圭子さんは「ゆっくり温泉と地元産食材の料理を楽しんでもらうという、いつも通りのおもてなしを大切にしたい」と話す。
 美ケ原温泉の追分屋旅館(里山辺)は16日から、中信地方の19市町村に在住する人に限り、週末のみ滞在を受け入れている。県外に滞在歴のある人から感染が広がるケースが多いことから、もともとウェートが高く適度な接客の距離感がつかみやすい地元客や常連客に安心して訪れてほしいとこの形にこだわった。
 7~8月の観光シーズンに向けては県外からの予約も入り始めている。混雑が予想される日もあり、受け入れに制限をすべきか悩みどころだという。直近の予約も直前に入ることが多く、花岡秀敏社長は「お客さんも宿も状況を見ながらになると思うので、宿の最新の情報を丁寧に伝えていきたい」と話す。

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