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商都の日常へ一歩ずつ 緊急事態解除初の週末

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的で発令された緊急事態宣言が県内を含む39県で解除されて初めての週末となった16日、松本市街地の人や車の往来は、雨交じりの悪天候もあって宣言発令時と大きく変わらず静かな様子だった。感染拡大を心配する声は街行く人と事業者の双方から聞かれ、日常を取り戻す動きは一歩一歩進みそうだ。

 百貨店の井上(深志2)が同日営業を再開し、周辺では同店や近くの大型書店・丸善松本店の紙袋を手に街を歩く人の姿が見られた。久しぶりに松本に買い物に来たという塩尻市内の女性(35)は「買い物ができてうれしい半面、感染拡大は大丈夫かなとも心配。一人一人が(宣言発令時と)同じ対策を続ければいいと思う」と話した。
 深志1のバー&ラウンジ「GNU」(ヌー)はこの日、夕方から夜にかけての営業を部分的に始めた。ただ、売り上げの多くを占めていた、ライブやパーティーといった大人数が集まる用途での利用は当面できない。店を営む柳澤仁さんは「厳しい状況を受け入れて、新しい店の形態を模索したい」と前を向いた。
 縄手通りは半数ほどの商店が営業し、日中に散策する人の姿は少なかった。同日営業を再開した矢澤鯛焼店を営む千野恵利子さんは、一度に人が増えると感染拡大が怖く「このくらいでちょうどいい」と笑顔を見せつつ「お客さんと会話を楽しめるのがこの通りでの商売の醍醐味。またそういう日が来るのを待っている」と話していた。

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