地域の話題

母亡くした生まれたての子牛 チロルの森の飼育員奮闘で元気に育つ

佐藤さんに懐く子牛の鈴

 塩尻市北小野の信州塩尻農業公園・チロルの森でこのほど、子牛が生まれた。出産直後に母牛が死んでしまい、乳が飲めないことから一時は生き延びられるか危ぶまれたが、飼育員が代用の粉ミルクを与えるなどしたことが奏功し、元気に育っている。

 子牛は4月29日に生まれた雌の鈴で、ジャージー牛(乳牛)の母牛・鈴蘭と肉牛の交配種となる。親子は1日過ごした後、翌朝に鈴蘭が息絶えているのが見つかった。出産直後の時期に飲む初乳は子牛が免疫力を高め順調に発育するために重要だが、鈴はわずかしか飲めなかったとみられ、病気にかかることや虚弱になることが懸念された。飼育員の佐藤ひでさん(23)らが、1日3回粉ミルクを与えたところ体調が安定し、少しずつ牧草も食べ始めているという。
 鈴は好奇心旺盛な性格で人懐こい。佐藤さんは「おとなしくクールだった母と全然似ていない」と話す。鈴蘭の姉・アオイも飼育されており、柵ごしに仲良く触れ合う様子も見られる。
 チロルの森は新型コロナウイルス感染防止策で臨時休園中だが、県内で緊急事態宣言が解除されたことを受けて22日に再開する方針だ。佐藤さんは「2㍑の粉ミルクを飲み干したり柵の中を走ったりして元気に過ごしている姿を見てほしい」と話している。

連載・特集

もっと見る