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コロナ禍で寂しい夏に 東筑・北安で夏祭りの中止相次ぐ

大勢の人たちが参加して楽しむ夏祭りが今年は中止になる(昨年の「お夏まつり」)

 新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、東筑摩郡と北安曇郡南部で、地域を活気づける恒例の夏祭りの中止決定が相次いでいる。7月中旬~8月中旬に計画していた6町村で、いずれも中止が決まった。開催時期に終息しているかどうかが見極め切れず、大勢が1カ所に集まる会場が感染拡大の場所になりかねないことを懸念して、各主催者が苦渋の選択を迫られている。

 15日までに、池田あっぱれ(池田町)、松川ふるさと祭り(松川村)、山形じゃんずら(山形村)、お夏まつり(朝日村)、夏まつり筑北(筑北村)、サマーナイトフェスティバル(麻績村)の中止が決まった。高瀬川納涼大花火大会(池田町・松川村)、聖高原納涼煙火大会(麻績村)も開催を見送る。
 中止になった年はほとんどなく、初の中止という祭りが多い。新企画を準備していた所もあり、開催の準備をしていた町村などの担当者からは「見えない相手に対し、我慢するという雰囲気」(朝日村)、「寂しい夏になってしまい残念」(麻績村)といった声が上がる。
 今年で38回目となるはずだった松川村は、友好都市の台湾・鹿港鎮から人を呼び、台湾料理の屋台を開く計画があった。平林明人村長は「台湾グルメでおもてなししたかったのに」と残念がる。
 コロナ禍が秋のイベントに影響する可能性もある。生坂村は5月下旬に、10月の赤とんぼフェスティバルを開催するかどうかの検討に入る。藤澤泰彦村長は「(感染の)第2波の懸念がある。縮小や参加者の間を空ける対策をしても、楽しめるイベントになるかが悩ましい」とみている。
 山形じゃんずらの実行委員長を務める本庄利昭村長は「こんな時だからこそ、村民に活力を与えられるイベントの価値があるとも思うが、コロナ禍は戦後最大の危機だ。中止は残念だが来年は開きたいし、今年の分も楽しみにしてもらいたい」と話している。