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塩尻のバイオマス発電所 夏の本格試運転へ始動

高さ37メートルのサイロから見下ろす発電所。右手前には巨大なボイラーがそびえる(15日)
 林業再生の拠点として塩尻市片丘に建設が進む、信州Fパワープロジェクトの木質バイオマス発電所で15日、設備の稼働に必要な電気を流し始める初受電があり、夏の本格試運転に向けて施設が大きく動き出した。平成30(2018)年に着工し、4月末現在の進ちょく状況は92%に達する。7月にも木材チップを燃やすためのボイラーに火が入る見通しだ。
 事業主体となるソヤノウッドパワーの社員ら多くの関係者が見守る中、高圧鉄塔の送電線から主変圧器に電気が流れた。発電所内の設備の運転が可能となり、今後は7月に向けて機器それぞれの試運転が始まる。  敷地内には既に多くの巨大設備が姿を現している。未利用材や製材端材からできるチップを運び込んで貯蔵する容量7400立方メートルのサイロや、チップを燃焼させて蒸気をつくり出す高さ25メートルのボイラー、発電機、中央制御室、蒸気を冷やして水に戻す復水器などがある。各設備の試運転や総合的な試運転、性能試験などを経て10月中旬の完工を目指す。  運用開始後は1日当たり約400トンのチップを燃焼し、年間発電量約9500万キロワット時(一般家庭約2万6000世帯相当)を見込む。ソヤノウッドパワーの石井幸一所長は一連の工事が順調に進んでいる点に触れ「地域に根付く発電所を目指したい」と話した。