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外出自粛米の家庭消費増 コイン精米機も人気

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛や学校休校の影響で、米の家庭内需要が急増している。民間の米調査会社・米穀データバンクの米穀市況速報によると、1世帯(2人以上の世帯)当たりの米の購入量は2月から前年同月を上回り、3月には16・9ポイントも増加した。中信地区でも個人消費の拡大により、コイン精米機の稼働が急上昇しているところもある。近年は米離れが進み、家庭購入量が落ち込んでいたものの、コロナ禍で変化が生じている。

 1世帯当たりの米購入量は、今年1月までは前年同月比90%前後で推移していたが、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた2月から急増した。長野県を含む関東では、3月の購入量は同24ポイント増にもなった。
 松本市笹賀の米穀卸業・川久保米穀(川久保博社長)では、敷地内にあるコイン精米機の稼働が2月ころから急増し、それ以前に比べて4~5倍にもなった。同社によると、都市部にいる子供や知人らへの米の仕送りで利用する人が多いという。学校の休校による家庭での消費量が増えたことも理由とみられる。
 米離れが進む中、川久保社長は「業界内でも消費を上げるために手を尽くしてきたがなかなか上がらなかった」という。家庭内需要が急激に伸びた今、感染拡大の終息とともに外食産業が盛り返してからも家庭消費の高まりが維持されることに期待感を示している。