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OMF新型コロナで中止濃厚 全国から観衆感染リスク

 松本市で毎年夏に開催されている、世界的指揮者の小澤征爾さんが総監督を務める国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)について、今年は中止が濃厚となっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オーケストラメンバーら出演者で海外を拠点に活動する音楽家の招集が困難な状況や、大勢の観客が集うことで感染リスクを広げる懸念があるからだ。実行委員会は今週末をめどに、開催可否の結論を出す方針だ。

 11日に、OMFを主催する母体の公益財団法人サイトウ・キネン財団の堀伝理事長、理事を務める小澤総監督、坪田明男実行委員長がウェブ会議で対応を協議した。取材に対し坪田実行委員長は「(感染拡大防止を図る)これだけの世の中の動きで、他地域の状況も見れば(今夏の開催は)非常に厳しく難しいのではないか」と語った。
 OMFは、世界最高峰の音楽演奏と若手音楽家の育成、子供の情操教育の3本柱で成り立つ。現在、新型コロナの影響で事業支援の会員募集を見合わせ、室内楽勉強会に参加する若手音楽家のオーディションも延期している。
 OMFは、平成4年に前身のサイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)が始まり、27年に名称変更した。28回目の昨年の音楽祭は8月17日~9月7日に有料公演で8プログラム10公演が行われた。開催概要は4月下旬に発表され、6月初旬にチケットが発売されたことから、開催の可否決定は刻限を迎えている。

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