地域の話題

塩尻市内の就労支援事業所 収入減の中、マスク作りに活路

型紙からの裁断や縫製などを分担して作業する利用者たち(エフォートマシュマロ)
 塩尻市内の障害者就労支援事業所が、新型コロナウイルスの影響で減少している利用者の工賃確保に苦慮している。受託作業が減少しているほか、相次ぐイベントの中止で自主製品の販売機会もなくなり、厳しい状況が続いている。各施設とも「利用者の居場所確保のためにも仕事を作りたい」と、布マスクの製作や野菜栽培などに活路を見いだし、前向きに取り組んでいる。
 そよ風の家(広丘野村)では、これまでクッキーの製造・販売がメインだった。しかし、3月以降、例年出店していた各種イベントが中止となり、企業売店への納品もなくなった。利用者の収入となる工賃は前年同期比で1~2割減といい、押田博所長は「受託作業もあるが減っている。利用者が来た時に"やることがない"ということにならないよう作業を振り分けている」と話す。  代わって始めたのが布マスクの製造だ。もともと布製品も手掛けていたが、さらしやゴムが手に入ったため製作を始めた。市内外の書店や衣料品店などに販売を委託し、工賃確保の一助となっている。  同所は野菜づくりにも取り組んでおり、近く長ネギの栽培に着手する予定だが、苗の確保にも苦労している。例年、近くの丘中学校や野村保育園の給食に使われており、「余っている苗があったらぜひ提供していただきたい」と呼び掛けている。  エフォートマシュマロ(大門)も従前から布製品を手がけており、マスク不足の折、知人らから布マスクの作製を依頼されたのを機に作り始めた。利用者が作りやすいようにと型紙も工夫し、延べ6人ほどが工程を分担して取り組んでいる。職員は「できるだけ安い価格で提供したいので、布やゴムの提供をいただければうれしい」と話していた。