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学習塾感染防止でオンライン指導 新しい学び終息後も

  新型コロナウイルスの感染防止のための休校が長引く中、学習塾ではインターネットを活用したオンライン指導に切り替える動きが進んでいる。現在は人との接触を防ぐ目的でオンラインを導入しているが、コロナの終息後もそのまま継続し、従来の対面指導とオンライン指導を並行しての運用を考えているケースも多い。コロナをきっかけに、新しい学びの形としてオンライン指導を確立させようと模索している塾もある。

 松本市大手1の個別指導塾「学び処 立志塾」では、4月上旬にオンラインの指導を導入した。綱野合亜人代表(33)ら講師陣がタブレット端末を手に、授業を進める。端末には生徒の顔と問題が映し出されている。講師が生徒とやりとりをしながら端末に書き込むと、生徒が持つ端末でも講師が書いた文字が見える仕組みだ。
 立志塾には現在約100人が通い、9割がオンライン指導を、残りの1割が郵送による指導を受けている。オンラインを選んだ松本深志高校3年の樋口菜子さん(17)は「以前と変わらない授業を自宅で受けられるのは便利」と話す。塾ではコロナ終息後、対面授業からオンライン主体に切り替えていく方針だという。網野代表は「生徒と講師の一対一の授業の強みをオンラインでも追求していきたい」と話す。
 約70人の生徒が通う松本市沢村3の個別指導学院ヒーローズもオンラインを導入した。緊急事態宣言の解除後は、従来の対面指導に加えて、オンライン指導専用の部門を創設することを決めている。「自宅と塾との距離」を考えて通う塾を決める生徒が多いが、オンラインによりこの「距離」をなくす考えだ。離れた場所でも対面と遜色ない内容の授業を提供する環境を整える。
 和久井悟塾長(47)はオンラインの浸透で「塾のかたちが変わっていく」と見る。けがなどで外出できないときでも、オンラインなら授業を受けられる。「オンラインの可能性を見極め、学びの機会均等を実現していきたい。勉強に向かう子供たちの新しい受け皿になれれば」と話していた。

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