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塩尻の林業女子 地元の山で奮闘 山田朋実さん 新たな担い手に

チェーンソーを手にする山田さん

 塩尻市森林公社で「林業女子」が奮闘している。この4月に採用された職員の山田朋実さん(26)だ。男性中心社会とされる林業界に飛び込み、チェーンソーからバックホーまで大小の機材を使いこなしながら樹木の伐採や搬出を手掛ける。若者の1次産業離れが進む中「林業を多くの人に知ってもらいたい」と願っている。

 作業着に身を包み、グラップルを取り付けたバックホーをさっそうと操縦したり、まき割り機で丸太を打ち割ったりと体を張る毎日だ。山中に入り樹高が25メートルはあるアカマツを切り出すことも。足場を確認し、枝の張り具合や倒す方向を見極め重機を慎重に操作する。地形や木の種類によって毎回条件が異なる気の抜けない仕事だが「だからやりがいがある。たくさん経験を積みたい」と明るい。
 市内出身。林業を営む父の姿を見て育ち、高校卒業と同時に家業に入った。大型特殊免許や車両系建設機械の運転技能など必要な資格を取得し、主に木曽郡内で林道整備や間伐に従事するようになった。体力的には過酷だが「自然が好きだし山にいる時間は嫌ではなかった」。縁あって森林公社からスカウトされ市内の山林にも携わるようになった。
 同公社は郷土の森林整備や林業振興、環境教育など幅広い使命を負っており、田中速人理事長や古畑耕司事務局長は「山林維持の担い手の裾野を広げる上でも活躍に期待したい」と話す。山田さんは「森に手を加えることで山が次の代にもつながっていく。大切な産業がずっと続くように」と話している。