連載・特集

2020.5.27みすず野

 松本市の東山沿いの農産物直売所をのぞいたら、期待にたがわず店頭に地元産のタケノコが売り出されていた。タケノコは春先から孟宗竹、淡竹、真竹の順に出回って、いまは淡竹が旬。太いものにしようか、中くらいの2本組にしようか悩んだ末、2本組を買った◆北海道出身の知人によると、タケノコと言えば手で折れるほど細く、歯ごたえのいい、あくの少ない根曲がり竹を指し、両手でないと持てない太さのものなど、見たこともなかったそうだ。調理法はよく知らないが、煮物もたけのこご飯もおいしい。その風味、しゃきしゃき感が忘れられず毎年求めている◆コロナ禍の折、タケノコは「おうちご飯」にもってこいかもしれぬ。『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし』(東邦出版)を開いたら、タケノコとアサリの炊き込みご飯が紹介されていた。「この季節の楽しみ。たけのこだけでは不足しがちな鉄分をアサリが補ってくれます」と◆タケノコで気分を良くした翌朝、カッコウの初鳴きを聞いた。カッコウはあちこち飛び回り、電線にも止まるので、案外発見しやすい。ステイホームのちょっとした楽しみになる。

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