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木曽の「こども食堂」持ち帰りで 2カ月ぶりで母親らに好評

 木曽町福島で続く月例の催し「信州こども食堂」(労協ながの風舎主催)が18日、2カ月ぶりに開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月は中止したが、できる方法で「食」を提供しようと、ランチパックを渡すテークアウト方式に変えて実施した。外出自粛が呼び掛けられる中、雨も強かったが、約1時間半で用意した50セットがなくなり、待ち望む人の多さが示された。

 いつも会場にしている施設・ふらっと木曽前の駐車場で開く予定だったが、雨を避ける場所がないため、近くの障害者事業所・和ケーションに移った。味ご飯のおにぎりと卵焼きなどを入れたパックを、和ケーションのスタッフや利用者、ボランティアが用意し、子供は無料、大人は200円で提供した。
 感染防止で学校や保育園が休みとなり、子供の世話をしながら毎回の食事を用意する母親らが訪れ、感謝を口にした。近くの主婦(31)は「毎日3食作っている。ありがたい」と喜び、家族全員分のパックを受け取った上松町の女性(39)は「ずっと子供と家にいるとストレスもたまる。本当に楽しみにしていた」と、つかの間の外出に笑顔を見せた。
 4月の実施を決めた後、郡内でウイルス感染者が確認され、全国に緊急事態宣言も出された。迷いながらの開催だった。企画の責任者・甲斐美子さん(68)は「条件の悪い中でも来てくださり、それぞれに期待と関心を持ってくれていることが分かった」と、こども食堂の必要性を実感した様子だった。5月も開く計画で「収入が減り、外出自粛で家から出られない方もいるはず。食事をどうしているのか気になる」と話していた。