政治・経済

新型コロナで人手不足の農家に人材 塩尻商議所 仕事減の職種から橋渡し

 塩尻商工会議所は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて仕事が減っている会員事業所の従業員に、入国制限などの影響で外国人技能実習生を迎えられない農家で働いてもらう試みを始めた。両者を「マッチング」することで、地域の雇用や営農環境を少しでも守りたい考えだ。

 従業員を休ませざるを得ないなどの影響が出ている会員事業所の要望を聞いて行う。働きたい従業員がいれば、塩尻市内のJAに情報を提供し、人手不足の農家につないでもらう。
 15日には試みの「第1号」として、塩尻市内の宿泊施設従業員・中村翔太さん(24)と、洗馬岩垂のレタス農家・青柳孝さん(63)を引き合わせた。中村さんは勤務先の仕事減によって今月初めから休みになっている。一方青柳さんはこの春中国人技能実習生2人を迎える予定だったが、いつ来日できるのか見通しが立たない状況だ。
 レタスの出荷が近々始まる見通しで、家族3人だけでは負担が大きい。青柳さんは「すぐに農作業を覚えるのは難しいだろうが、簡単な仕事からでもやってもらえると助かる」と歓迎する。中村さんは「どうせ働くなら困っている所で働きたいと思っていた。農業は未経験だけれど新鮮。頑張りたい」と意気込んでいる。
 塩尻商議所は会員事業所や農家の声を聞きながら、要望に応じて同様の取り組みを続けていく意向だ。