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子供の居場所過密避けて 松本市内児童センター

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、松本市立の小中学校は9日から臨時休校となった。共働き家庭の児童などを受け入れるため、市内の児童センターは前回の休校時と同様に「一日体制」での受け入れを再開し、朝から子供たちが次々と訪れた。新1年生の利用が始まって利用児童数が増えたセンターが大半で各センターでは子供たちの過密状態を防ぐために工夫しながら対応している。

 松本市の島内児童センターには同日、94人の児童が訪れた。学年ごとに遊戯室の使用や勉強、ビデオ鑑賞などを時間をずらして行い、昼食は3部屋に分かれて取り、机のアルコール消毒や児童同士の間隔を空けることを徹底したという。子供たちは外遊びの時間がくると元気いっぱいに走り回り、島内小学校5年の中條彩花さん(10)は「友達と間隔を空けなければいけないのは大変だけれど、一緒に遊べるのは楽しい」と話していた。
 各児童センターでは感染防止対策を徹底しての受け入れとなったが、年度替わりでの突然の休校で不安もある。島内児童センターの竹村弘館長は「間隔を空けるといっても施設の広さには限度がある。子供の居場所として利用してもらいたい気持ちと、感染者が出たらどうしようという怖さがある」と話した。
 長期の休校になると、職員確保や職員の負担増も懸念される。ある児童センターの館長は、7日夜に休校を知り、急いで職員の態勢を整えたという。「この先のシフトは決まっていない。長期化するとしたら地域の課題として考えてもらわなければ回らない」と頭を悩ませる。
 児童の過密状態が続くことで、安全が確保できるのか不安視するセンターもある。別の児童センターの職員は「1年生の保護者は保育園や幼稚園の延長線でセンターに通わせているように感じる」と指摘し、可能な限り家庭で過ごすことを考えてもらうように求めた。
 さまざまな課題を工夫して乗り切りながらのスタートとなったが、島内の竹村館長は「家庭だと伸び伸び運動がさせられないので、児童センターで発散できるのはいいこと」と子供たちの姿に目を細めていた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、松本市内の私立学校もおおむね同市の市立小中学校に準じた対応をとる。松本秀峰中等教育学校は9日から、才教学園小・中学校は10日から臨時休校とし、期間はいずれも5月6日までを予定している。

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