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打撃大きくても感染防止を最優先 安曇野市内の観光業に自粛広がる

新型コロナ感染防止のため臨時休場している大王わさび農場
 新型コロナウイルスの感染拡大で、安曇野の春の観光業に自粛の動きが広がっている。主要イベントの多くは中止や延期の方向となり、観光・宿泊施設でも一時休業が増えている。国内の感染者数が増え続ける中、誘客より感染予防を優先させる意識の高まりを反映している。
 春の恒例行事は軒並み延期や中止、規模縮小の方向だ。市観光協会は県内外の約1200世帯が参加する「りんごの木オーナー制度開園式」を中止し、外出自粛を促す。来られないオーナーの代わりに、園主が果樹を選定する方針だ。  国内外から約3000人が参加する予定だった自転車イベント「アルプスあづみのセンチュリーライド」は4、5月の2回とも中止にした。実行委員長でシドニー五輪マウンテンバイク日本代表・鈴木雷太さんは「中止は残念だが、自転車は健康の上に成り立っている。来年の開催を目指したい」と話した。  観光施設では大王わさび農場(穂高)が28日まで休業するほか、売店、飲食店などが入る安曇野スイス村(豊科南穂高)は団体客のキャンセルが相次ぎ18日まで臨時休業する。碌山美術館(穂高)も10日から24日まで休館する。小さな旅館やペンション、川下りなどの自然体験サービス業にも休業の動きがある。  約6000人が参加する6月7日の信州安曇野ハーフマラソンは、宮澤宗弘市長が年度初め式で「大変厳しい状況と言わざるをえない」と述べており、先行きは不透明だ。北アルプスの山小屋関係者も通常通り営業すべきか、検討を迫られている。  市観光協会の丸山庄一会長は「観光に来てほしいという雰囲気がここにきて感染への危機感に変わっている」とし「元通りになるまでしばらく時間はかかる。誘客回復のプランを早めに作り、終息後に即実行できるようにしたい」と話した。

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