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コロナ厳戒希望の新学期 児童の元気な声響く

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「厳戒態勢」ともいえる中で6日、小中学校の新学期がスタートした。大勢が触れ合わないように多くの学校が始業式と入学式を完全に分け、始業式を終えた上級生が下校した後、新入生を迎えた。久しぶりに児童たちの元気な声が響き渡った小学校の、新年度スタートの日を追った。

 松本市の中山小学校(小口裕康校長、102人)では、昇降口が開く午前8時の前から学校再開を待ちわびた児童たちの元気な声が校門近くに響いた。教職員が始業式で使う校内放送のテストなどを済ませ、扉を開けると、児童たちは新しい教室に元気いっぱいに向かっていった。昇降口に立った小口校長は、日ごろ行う児童とのハイタッチは避け、大きな声であいさつをした。児童たちも元気に「おはようございます」と返し、新学年での生活をスタートさせた。
 始業式は8時25分から約20分間、感染拡大防止のため各教室で校内のテレビ放送を通して行った。新しく赴任した先生の紹介や小口校長のあいさつがあり、児童たちは自分の席で静かに放送を見た。
 式の後は換気のため窓を時折開けながらプリントの配布などを行い、吹き込む風に「寒い」と身を縮める児童もいた。9時15分には下校の時間となり、児童たちは「もう終わりなんだ」と驚きながら帰宅していった。
 教職員はすぐさま入学式の準備に入り、9時半ころから少し緊張した表情で登校してきた新入生とその保護者を迎えた。10時15分になると、体育館で約20分間、式次第を簡略化して入学式が開かれた。新入生は保護者や教職員が見守る中、堂々と入場した。式の後は担任の先生とあいさつなどをして、11時すぎころには初めての学校での生活を終えた。短い日程ではあったが、宮崎陽向君(6)は「(教室に入るなど)学校を見られて楽しかった」と笑顔を見せていた。
 新入生が帰宅すると、教職員は感染予防の消毒作業をした。机やいす、ドアの取っ手など手が触れやすい箇所を消毒液を含んだ雑巾で拭いていった。消毒は今後もしばらく放課後に続けるという。小口校長は「コロナの影響で例年と違う緊張感があったが、トラブルがなく、児童たちの元気な顔が見られてよかった」と胸をなで下ろしていた。

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