地域の話題

学校再開各校に緊張感 先行きに心配も

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、中信地域の小中学校で6日、入学式や始業式が行われた。各校は予防策を徹底し、緊張感を持って初日を乗り切ったが、今後の学校運営に不安を抱く教員は多い。入学式の時間短縮などを残念がる保護者も少なくなかった。

 校舎に子供たちの歓声が戻った。塩尻市塩尻西部中の勝野雅文校長は「無事に再開できてほっとした。本当にうれしい」と声を絞り出すように語った。各校は教室の机と机の間を空け、窓を開けて換気し子供を迎えた。麻績村の筑北中はドアノブやスイッチを定期的に消毒する。給食もこれまで全校生徒が1カ所で食べていたが2カ所に分けて密集を避ける。
 当面の短縮授業に対応するため、ある小学校は児童の掃除時間をなくす分を授業に振り向ける。塩尻市宗賀小で1年生の担任を務める塩原千史教諭は「突然休校になると困るので、可能な範囲で早めに授業を進めていきたい」と語った。ある小学校の女性教諭は「どこまで子供の活動を制限するべきか分からない」とため息をついた。
 保護者の思いもさまざまだ。安曇野市堀金小に入学した女児の母親・西澤明恵さん(37)は「入学式で歌などがなかったのは残念だけれど無事に行われてよかった」と話した。
 ただ、状況によって再び休校となる可能性もある。松本市本郷小に通う2児の父親・佐々木喜朗さん(41)は「(休校措置は)仕方がない。学校を続けて感染が広がってから対応しても遅い」と語った。塩尻市桔梗小に双子の次男、三男が入学した山田信さん(41)は「不安もあるが都市部とは違う状況なので学校の対応に任せたい」と語った。松本市菅野小に三男が入学した清沢慎司さん(39)は「親も教職員も一緒になって子供を励ましていかなければ」と力を込めた。保護者の中には「風邪で休んだだけでコロナと疑われそう」との心配もあり、松本市四賀小の中村聡士教頭は「人権に十分な配慮が必要」と語った。

連載・特集

もっと見る